レンタルオフィスで銀行口座開設は開設出来るのか?
「レンタルオフィスで銀行口座を開設出来るのか?」という点は、レンタルオフィスを借りようと思ったときに心配するところです。起業家が事業をスタートする上で銀行口座は必須です。
平成24年頃から金融機関口座開設が難しくなってきましたが、更に平成25年4月1日に犯罪収益移転防止法が改正され、金融機関口座開設の際の本人確認が強化されています。各金融機関で対応は違いますが、事務所への訪問など業務実態の確認を行っています。
では、「レンタルオフィスで銀行口座を開設出来るのか?」という点についてはどうでしょうか。結論から申し上げますと、レンタルオフィスでの銀行口座開設は可能です。勿論、お客様の業種や会社の内容により異なりますが、一般的には銀行口座を開設することが出来ます。
投資詐欺や未公開株など利殖勧誘事犯が私書箱などを多く利用していた為、政府が悪用対策として全国銀行協会やゆうちょ銀行などへ審査の厳格化を働きかけました。当社のようなレンタルオフィス運営会社も、経済産業省所管の説明会に平成25年2月頃参加しました。本人確認の厳格化、必要書類の原本チェックなどを求められています。当社では、ご契約者様に来社頂き契約を締結することを前提としており、郵送契約は原則お断りしています。
銀行員が話す、銀行の見解
アントレオフィス渋谷の近くには、きらぼし銀行、東日本銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行などがあります。その中できらぼし銀行、東日本銀行に口座開設について聞いてみました。2行とも同じような見解でしたが、口座開設に際し、先ず事業内容の確認を行います。
会社謄本、会社案内、事業計画、HP、パンフレットなどで、事業を本当に行っているか、虚偽は無いか等を確認します。基本的には事務所へ訪問して確認を行います。金融機関はレンタルオフィスを短期利用として見ているようです。アントレオフィスに来た銀行の担当者も、契約期間や実際の利用期間について確認しています。アントレオフィスでは1年契約となりますので、金融機関の見方も良いと思います。
金融機関としては、一度口座を開くと悪用されたとしても裁判所や警察からの法的な手続きが無い限り、金融機関としてお客様の口座閉鎖は出来ません。その為、入口を厳格にしていく方向にあります。
結論;レンタルオフィスで銀行口座開設は可能!
以上のことから、起業時にレンタルオフィスを利用しても金融機関の口座が出来ないということは無く、事業実態の確認を取ることが出来れば開設は可能です。金融機関の担当者の話でも、書類などが整っていて事業内容が明確かつ事業の継続性が垣間見られれば、口座開設は可能ということでした。
以前は銀行口座の開設に苦労することなく、その日に開設できましたが、今では起業後の関門になっています。起業準備の際に作成する、定款の目的などにも配慮が必要です。貸金業や投資などが目的にあると更に難しくなります。
事業を行っていく上で銀行口座は必要となりますので、しっかりと準備をし、口座開設の手続きを行ってください。また、当社ではアントレオフィスのご契約者様に銀行口座開設についてもサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。