女性起業を応援するコンテンツ

女性起業家がビジネスを始める際には、さまざまなチャレンジが必要です。
それに対応するため、資金面の調達からメンターなどの心の拠り所となる存在など様々な支援方法があります。
今回の記事では、10の支援策について具体的に説明します。

 

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1.女性向けビジネス資金調達支援

特定の財団や政府機関は、女性起業家を対象とした特別な資金調達プログラムを提供しており、
これには数々のメリットがあります。

これらのプログラムは、多くの場合、利益返還の要求が通常の商業ローンよりも柔軟であることが特徴です。
これにより、初期段階の起業家がビジネスを成長させるための時間とリソースを得ることができます。
また、女性起業家向けの資金調達プログラムは、通常の商業ローンに比べて適用条件が緩和されていることがあります。

これにより、信用履歴やビジネス歴が短い起業家でも資金調達のチャンスが得られます。
具体的には、東京都では、「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」と呼ばれる店舗設営における資金の助成があります。
カフェや美容関係の店舗を持つときに利用すると良いでしょう。

2.クラウドファンディング

クラウドファンディングは、個々の投資家から小額の資金を集め、ビジネスプロジェクトの資金調達をする手法です。
以下にそのメリットと、特に女性起業家にとっての利点を示します。

クラウドファンディングは、伝統的な金融機関からの資金調達が難しい場合でも、
新しいビジネスやプロジェクトの資金を集めることができます。
ビジネスアイデアを一般の方に直接訴えかけ、その価値を認めてもらえれば資金提供が得られます。

クラウドファンディングは認知向上

クラウドファンディングは商品やサービスのプロモーションにもなります。
資金提供者が商品やサービスを利用した経験を共有することで、さらなる顧客獲得やブランドの認知度向上につながります。

そして、クラウドファンディングを通じて、ビジネスアイデアが市場で受け入れられるかどうかをテストすることができます。
資金提供者の反応から、製品やサービスの改善点を見つけることも可能です。

特に女性起業家にとってのメリットとしては、
クラウドファンディングは伝統的な金融機関のジェンダーバイアスを避けられる点が挙げられます。
さらに、女性によるプロジェクトに共感する人々からのサポートを直接募ることが可能で、
これは資金だけでなく、ビジネスネットワークの構築にもつながります。

例えば、日本の実績No.1である、クラウドファンディングサイト「READYFOR」では、
アイディア相談から実現まで1対1の担当者制ですので、初めての方にも簡単に利用することが出来ます。
地方創生にも力を入れている企業ですので、郊外の方の利用も可能です。

3.マイクロファイナンス機関

マイクロファイナンス機関は、従来の銀行などの金融機関から資金を借りることが困難な、
低所得者や中小企業に小額の貸付(マイクロクレジット)を提供する機関です。
以下に、特に女性起業家がマイクロファイナンス機関を利用するメリットを示します。

マイクロファイナンスは、伝統的な金融機関が資金を提供しづらい地域や人々に対して、資金のアクセスを提供します。
これにより、資金を必要とする女性起業家がビジネスを始めるチャンスが広がります。
また、マイクロファイナンス機関は、財務管理やビジネス運営の基礎的な知識を提供することが多いです。
これにより、起業家は成功に必要なスキルと知識を身につけることができます。

マイクロファイナンスは一歩踏み出すキカッケ

マイクロファイナンスは通常、低利子のローンを提供します。
これにより、利息負担が少なくビジネスを成長させるための資金を得ることが可能となります。
「グラミン日本」という組織では、シングルマザーを中心に起業の資金の一部について無担保で融資を行っています。
企業理念として、生活に困窮する方々へ「一歩を踏み出す機会」を提供することが挙げられており、
女性起業家への支援とつながっています。

4.起業教育プログラム

ここからは融資や資金調達以外の起業支援について説明します。
起業家向けのプログラムやワークショップは、
ビジネス計画の作成、マーケティング戦略の策定、資金調達の方法などを学ぶ場です。

起業教育プログラムでは、一般的に実践的な経験を積むことができます。
これにはビジネスプランの作成、ピッチの練習、シミュレーション等が含まれます。
そのため、理論だけでなく実践的なスキルを身につけることができます。

例えば、大学のビジネススクールなどがこれらの教育を提供しています。
ビジネススクールでは、起業に関するコンペが行われることもあります。
このコンペでは優勝賞金が起業資金になりますので、もし自分の通うビジネススクールにコンペがあれば立候補しましょう。

一橋大学のMBAプログラムなどは夜間大学もありますので、働きながらMBAを取得することもおすすめします。

5.インキュベーターとアクセラレーター

 

起業の段階にも応じてですが、インキュベーターとアクセラレーターを有効活用しましょう。
インキュベーターとは新たなビジネスアイデアを持つ起業家や初期段階のスタートアップに対して、
アイデアをビジネスに変えるまでの方法やビジネスの発展に必要なリソースやサポートを提供します。

インキュベーターは、事業開始に必要な物理的なスペース、メンターシップ、ネットワーキングの機会、
時には初期投資を提供し、起業家がビジネスを立ち上げる手助けをします。

例えば、株式会社サムライインキュベートは「できるできないでなく、やるかやらないで世界を変える」を企業理念とした、
起業のスタートアップ時を中心に出資・成長支援する企業です。

アクセラレーターとは

アクセラレーターとは、すでにある程度の進捗を遂げているスタートアップに対して、
急速な成長を達成するための支援を行います。
これには教育プログラム、メンターシップ、
そしてしばしば資金提供が含まれます。アクセラレータープログラムは一般的に期間が定められており、
その終了時にはイベントを通じて投資家にビジネスをプレゼンテーションする機会を得ます。

Open Network Labは、「Data-Driven」「Lean UX」「Agile Development」「Business」の
4分野から3ヶ月間の短期集中にて育成を起業家の育成を行っています。
また、KDDIでは、KDDI Open Innovation Fundという
世の中に新しい価値を提供する革新的なサービスを持っている起業家に向けて、
アサインされたメンターとともに3ヶ月間でのβ版リリースを目指していくプログラムがあります。

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6.オンラインリソース

 

インターネットは、情報やツールを手に入れるための重要なリソースです。
オンラインコース、ウェビナー、ブログ、ポッドキャストなどは、ビジネス戦略、
マーケティング、金融管理等に関する情報やスキルを得るためのリソースとして利用できます。

また、以前はパソナなどの企業で女性起業家向けのコンテンツが提供されている場合もあります。
ソーシャルメディアプラットフォームやオンラインフォーラムは、
他の起業家や専門家とつながり、アドバイスを得たり、パートナーシップを築いたりする場です。

特に、女性起業家向けのネットワークやフォーラムでは、女性特有の課題やチャンスについて深く議論できます。

ビジネスの効率化を考える

クラウドストレージ、プロジェクト管理ソフトウェア、
会計ソフトウェアなどのオンラインツールは、ビジネスの運営を効率化する上で役立ちます。
さらに、オンライン市場、ソーシャルメディア、
自社ウェブサイトを活用して商品やサービスを販売することも考えてみましょう。
オンラインでの店舗設営やSNSの活用は、新規顧客の獲得や売上の増加につながります。

7.ビジネスコンサルティング

専門的なビジネスコンサルタントの利用を考えてみても良いでしょう。
コンサルタントは特定のビジネス分野に精通しており、その知識と経験を起業家が利用できます。
これは企画のアイディアのブラッシュアップや新しい市場への進出、マーケティング戦略の策定、財務管理などに非常に有用です。

また、初めての起業の場合はどれほどの売上があればいいか目標を定めることが難しいことがあります。
コンサルタントはビジネスの目的と目標を明確に定義し、それを達成するための戦略を作成する手助けをします。
これにより、ビジネスはより効果的に運営され、結果として成功の可能性が高まります。

外部からのアドバイスも必要

自身のビジネスに深く関与していると、見落としがちな問題点をコンサルタントは指摘することができます。
彼らは客観的な視点を提供し、新たな洞察や解決策を提示します。

コンサルティング会社というと格式が高いように感じるかもしれませんが、
プロが集まる日本最大級のスキルマーケットとして最近名前をよく聞く「ココナラ」や
副業支援の「Lancers」などでもコンサルタントを見つけることが出来ます。
コンサルタントの経歴や面談等を経て、週に3時間程度から支援を受けるスモールスタートも良いでしょう。

8.メンターシップ

成功した女性起業家や経験豊富な起業家、業界のエキスパートから直接アドバイスを受けることができます。
このような関係性は、新しい視点を提供し、困難な決定を下す際の指針となります。
昨今では、女性専用のメンターに関する「Mentor For」のようなマッチングサイトもあります。

女性起業家がまだ珍しい時代ですから、先人の知恵を拝借し、意見交換することが心の支えとなるでしょう。
もし身近にメンターになってほしい人がいれば直接依頼しても良いかもしれません。

実際にアップル社のスティーブ・ジョブズなど著名人もメンターがいることで有名です。
優れた起業家にはメンターがいるものだと思って、サイトの利用や昔の上司などにメンターになってもらいましょう。
そして、自分が起業して軌道に乗った暁には、新しい人のメンターになってください。

9.ネットワーキングイベント

ビジネスイベントやカンファレンスは、同じような経験を持つ他の女性起業家とつながる機会を提供します。
これらのイベントは、新しいアイディアを学び、共感を得る場となります。
また、他の起業家やビジネスリーダーとの会話を通じて新しいアイディアや視点を得る絶好の機会です。

これにより、自身のビジネスや業界についての理解を深め、新たな市場の機会を発見することができます。
経済産業省が行っている「女性起業家等支援(わたしの起業応援団)」では、
起業したい女性を応援する全国の応援者の情報交換・連携ネットワークが設けられています。
全国の応援者がいるために、心強く起業活動ができるでしょう。

10.女性向けビジネスグループ

ビジネスの世界で成功するためには、他の女性起業家とつながることが重要です。
これらのグループは、情報共有、相互支援、共感の場となります。
ぜひ、LinkedIn、Facebook、X、Instagramなどのソーシャルメディアプラットフォームは、
同じ興味を持つ人々とつながるための素晴らしいツールです。
これらのプラットフォームで特定のキーワード(例:”女性起業家ネットワーク”など)を検索してみてください。

これらの支援策を利用することで、女性起業家はビジネスを開始し、成長させるためのリソースとサポートを得ることができます。
それぞれの女性起業家が直面する課題やニーズにより、適切な支援策は異なりますが、
これらの選択肢を探求することで、自身のビジネスの成功に対する可能性を高めることができます。

 

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執筆者情報

株式会社アントレサポート 鈴木■

創立23年のレンタルオフィスの会社を経営。
バーチャルオフィス・レンタルサロンなど、さまざまな事業展開をしている。