初めての起業でおすすめのビジネスは?自分に合う仕事を見つける方法
昨今の日本のビジネス事情を見ていると、本業とは別に仕事をしたいとか、独立して会社を興してみたいと思う人が増えている印象があります。
ただ、それが初めての起業だとすると、何からやるべきか、何をやるべきか、いつやるべきかということから考えなければならず、その時点で挫折してしまう人がいるのも事実です。
結論から言うと、大事なのはまず「自分に合う仕事を見つける」ということです。
では、自分に合う仕事を見つけるにはどうしたらよいか。
この記事では自分に合う仕事を見つける方法を「ビジネスアイデア」「起業の種類」という視点からまとめました。
少し理論的に考えると意外と簡単に自分に合った仕事を見付けられるということが分かりますので、ぜひご参考になさってください。
忙しい仕事と両立!個人でも成功できるビジネスアイデア
最初に、日ごろから忙しいビジネスマンやサラリーマンなど、個人でも成功できるビジネスアイデアをご紹介します。
・フリーマーケット
・移動販売
・シェアビジネス
・FX
・不動産投資
・その他投資事業
etc…
ビジネスは種類や幅が広いため挙げればキリがありませんが、上記は「週末だけでも可能」「仕事と両立できる」「継続的に収入を得られる」という点で絞ったものです。
フリーマーケットや移動販売、つまり屋台などで稼ぐのは、仕事が休みの日なら可能なビジネスです。
そしてシェアビジネスこそ幅広いものと言えますが、カーシェアリングやブランド品シェア、ゲーム機などの娯楽品レンタル、冠婚葬祭用アイテムのシェアなど様々なものがあります。
これらはまさに、週末だけの稼働が可能なビジネスです。
そして、最後のFXや不動産投資ですが、これは「ビジネス」と捉えるか「投資」と捉えるかは人により考えが異なります。
注意したいのは、仕事中もチャートを見てトレードを行うなんてことのないようにしなければいけません。
投資は目先の利益ばかり追うのではなく、落ち着いた姿勢でマクロな視点で行うことが大事だからです。
どちらにしても継続的に収入を得られているのであれば、もうそれは立派なビジネスです。
女性や学生の方にはリスクの低いビジネスをご紹介
では今度は、主婦や学生といった働いて得る収入の少ない人にオススメのビジネスを考えてみましょう。
主婦も学生もアルバイトやパートをしている人は多いと思いますが、それとは別に、雇用以外でのビジネスに絞ってご紹介します。
・ネイリスト
・ネットショップ
・写真やイラストなどのコンテンツ販売
・WEBライティング
・クラウドソーシングによる案件受注
・個人ブログの運営
etc…
主婦や学生の方は時間の自由度が高いこともあり、上記に挙げたもの以外にも様々なビジネスがあります。
一つ言えることとしては、男性、女性、そして主婦かサラリーマンかといった立場に関わらず、それを本業として独立するかどうかは見極めが非常に大事であり、最初のうちはリスクが低いビジネスを考え、安定、継続して利益が得られるようになるまでビジネスを成長させることです。
起業の方法と違いを解説
ビジネスアイデアをいくつかご紹介しましたが、起業の仕方は種類や規模により違います。
「脱サラ」して一から開業するのか、2つ目の仕事として本格的に「個人事業」を行うのか、はたまた1章でご紹介したように週末だけや空き時間を利用した「副業」として起業するのかなどです。
その違いを踏まえて、起業の方法と違いを見てみましょう。
1.法人を設立
脱サラして法人を設立するとなると、法令の理解、税務、会計など、本業以外にもやることは多岐にわたるため、腰を据えてじっくり独立の準備を行う必要があります。
幸い、「法人を設立する」ということだけで見れば、その方法は定型の流れがほぼ決まっていますので、コツさえ掴んでしまえば簡単に設立が可能です。
法人設立で行うことは、5つに分けられます。
1. 定款の作成
2. 登記書類の準備
3. 法務局への登記申請
4. 資本金の払い込み
5. 税務署への届け出
上記のうち、特に定款の作成が複雑です。
時短を考えるのであれば民間の法人設立のサポートや、各地域の商工会議所の会社設立時の相談やサポートを活用してみても良いでしょう。
通信技術の発達により、最近はIT関連のベンチャー企業も増えていますし、人によっては本業で働いている会社のサポートや紹介を受けて事業を立ち上げるというパターンもあります。
どちらにしても大事なのは事業を軌道に乗せることですから、あまり法人設立の手続きに時間をかけないよう工夫するのがポイントになります。起業で失敗しないよう事業の準備に時間を掛け、設立登記などの作業は早めに終わらすことを考えましょう。
2.個人事業主
昨今では副業を認める会社も増えたのを機に、サラリーマンをやりながら個人事業を行う人が増えています。
法人設立というほどの規模で考えていないのなら、個人事業主としてのビジネスがおすすめです。
結論から申し上げると、個人事業主の場合、確定申告での納税さえ行っていれば、何ら手続きは必要なく始められます。
例えば、たまたま商材を安く手に入れる機会があり、仕入れた商材をネットで販売するという事業を行う場合、個人事業主なら今すぐにでも始めることができます。
ただし、青色申告の申請や、それに伴う帳簿管理といった事務的な仕事が全くないわけではないので、最低限の税知識を身に付けておくことが個人事業を成功させる要素になります。
3.副業
さて、比較的に気軽に起業できる副業という選択肢もあります。
副業という言葉の定義は難しいところですが、法人でも個人事業主でも副業に当てはまります。
本業とは別にアルバイトや派遣の仕事を行うのも副業ですし、週末だけ空きスペースで物を販売したり、クラウドソーシングなどで仕事を受注するのも副業になります。
考え方は2つに分けると良いでしょう。
・ 労務や税務など煩わしいことを避けながら副業をしたい場合は、アルバイトなどの雇用による副業
・ ビジネス拡大を目指す、オリジナリティや自由度を重視するなら、法人や個人事業主としての副業
「法人設立」「個人事業主」「副業」といった3つをご紹介しましたが、起業でおすすめのビジネスを考える上では、まずそのビジネスを「どのようにしたいか」で考えることが大事です。
事業拡大を目標とするのか、本業の傍ら収入アップのために行うのか、趣味や特技をサービスとして提供するのかなどを考え、自分のライフスタイルや将来的なライフプランに合わせて、安定して継続的な収入を得られるビジネスを選ぶことが重要です。
自分に合った仕事を見つける方法!ビジネスジャンルの選び方
では最後に、自分に合った仕事を見つける方法をもう少し詳しく考えてみましょう。
自分に合った仕事は少しロジカルに考えると見えやすくなりますが、最も大事なのが「得意なジャンル」で勝負することです。
「起業する」「副業を始める」となると、どうしても利益や収入に目が行き、忘れてしまいがちなことが多くあります。
どういうことか詳しく解説します。
1.得意を仕事にするのが早い
なぜ得意なジャンルを仕事にするのが大事かと言えば、「利益を上げるまでの時間が早い」ということが理由になります。
例えるなら、知識が文系に偏っている人が、WEBサイト構築を行おうと思ったところで、多くの知識を要するプログラミングを習得していなければ起業以前の話です。
商品やサービスを提供するにしても、全く未知のジャンルより、ユーザー心理や需要の見極めが可能な趣味や得意な分野の商品を提供したほうが、差別化された事業が可能になります。
上記のことを踏まえ、ここまで解説したビジネスの種類や起業方法の違いを基に、自分に合った仕事を見つけるポイントをまとめてみましょう。
・自分の得意とするジャンルを考える
・そのビジネスで成功する自信があるか
・ライフスタイルやライフプランに合っているか
・リスクとリターンのバランスが取れているか
・楽しんで行えるビジネスか
少し補足をします。
1つ目の「自分の得意とするジャンル」は、意外と難しいという方もいらっしゃるかもしれません。
これは難しく考える必要はなく、「個人的に好感度が高い」「専門知識がある」「経験がある」などの要素が満たされていれば得意の範囲に入ると考えてよいでしょう。
そして「成功する自信」とは、何も大企業に成長させることまで考えなくても、継続して収入を得るのも成功と言えます。
どちらにしても、自分の「得意」を仕事にするのが、最も早く収入が得られ、低リスクで安定したビジネスに繋げるポイントになります。
2.起業に向けて!独立準備や手続きを解説
では最後に、ここまでのまとめとして、実際にビジネスを始めるまでに何をすべきか、その準備や手続き方法についてまとめたいと思います。
1. 自分のライフスタイルやライフプランを整理してみる
2. 自分の得意とするものは何かを考える
3. その上で自分に合った仕事は何かを考える
4. 勝負するジャンルに適したビジネスモデルを考える
5. 法人、個人事業主の別で必要な手続きを行う
6. 起業
個人事業主というのは、前述で解説したように何ら手続きなく開始できるビジネスです。
ただ厳密に言えば、所得税法で開業届を出すことが義務付けられており、青色申告による節税をするために必要です。
法人設立ほどややこしくなく、以下の国税庁のホームページより申請書をダウンロードして法務局へ提出して完了となります
リンク:国税庁 個人事業の開業届出・廃業届出等手続
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
また3つ目の「ジャンルに適したビジネスモデル」を考えるのも大事です。
近年はIT技術の発展により何でもインターネットで得られる時代になりましたが、必ずしもインターネットが優位とは限りません。
例えば、お弁当を販売するならネットで注文を受け付けるのは確かに一つの営業手法です。
ただ、お昼の時間帯にオフィス街に現れるワゴン車でお弁当を販売する事業が繁盛しているのも事実です。
自分に合ったビジネスを見つけるには、自分の時間を費やせる範囲で勝負できるビジネスを探すという、効率性と優位性を重視することが大事と言えるでしょう。