起業の悩みを解決する5つの心理学的手法! 「今すぐ」「自分でできる」で厳選!

起業を検討中のあなた、すでに事業を開始しているあなたは、起業の悩みを解決する簡単な方法を探していませんでしょうか? 悩みを解決する方法は様々なメディアで紹介されていますが、いまいちどれが有効か分かりづらいのも事実。 そこでこの記事では、心理学的手法やノート術を活用した起業の悩みを解決する方法を5つご紹介します。 具体的な方法を知れば、「失敗が怖い」という起業の不安を「失敗を重ねれば必ず成功する」という発想に転換できるようになります。 あなたの抱える起業の悩み、ご紹介する方法を知るだけであっさり解決するかもしれません。 ★バナー入れる(URL:https://www.entre-support.co.jp/mail)  

起業が苦しい?ビジネスでよくある悩みのパターン

起業に際してよくある悩み。あなたも以下のどれかで不安に思われていないでしょうか。
  • ●起業資金が不足気味だ……
  • ●顧客の獲得や販路拡大ができるか
  • ●事業に関わる知識が足りているか
  • ●人材や従業員はどう確保する?
  • ●そもそも業績は間違いなく伸びるか?
まずはやってみないと分からないということばかり。 実は上記に挙げた起業の悩みは、あなただけが抱える問題ではありません。多くの起業家が抱えがちな悩みのパターンでもあるのです。

起業後の悩みはみんな同じ!スタートアップ企業もみんな悩みがある

参考:日本政策金融公庫2019年度新規開業実態調査(https://www.jfc.go.jp/n/findings/eb_findings.html) 上図は日本政策金融公庫が行った、2019年度新規開業実態調査のデータをグラフ化したものです。 日本政策金融公庫が融資を実行した、開業後1年以内の企業8,260社に対しアンケートを実施。 起業時の悩みや起業後の悩みを聞いたところ「顧客と販路の拡大」、「資金繰り・資金調達」の2つが圧倒的に多くなっています。 税務財務の悩み、従業員に関する悩みも少なくありません。つまりあなたが抱えている悩みは、他の起業家も同じように悩んでいたりするのです。

女性の起業家も実践する手法!起業の悩みを解決する5つの方法

さて、起業の悩みを解決するにしても、まずは自分が何で悩んでいるのかを理解しなければいけません。 前述のとおり、悩みが大まかに分かったとしても 「具体的に何に悩んでいるか」「どうすれば起業の悩みを解決できるか」を明確にする必要があります。 そこで、今すぐにでも実践できる「起業の悩みを解決する5つの方法」をご紹介します。

【起業の悩みの解決方法1】「パワフルクエスチョン」で問題を明確にして気付きを得る!

パワフルクエスチョンとは、主に上司が部下を指導するのに使われるコーチング手法の一つ。 指導する相手の問題を明確化したり、気付きを与えたりするための方法。 パワフルクエスチョンは、起業の悩みを解決するのにも役立てられます。 あなたは、質問の種類に「クローズド・クエスチョン」「オープン・クエスチョン」があるのをご存知でしょうか。
質問の種類 質問 回答
クローズド・クエスチョン ビジネスを成功させたいですか? 答えがイエスかノーしかない
オープン・クエスチョン ビジネスはどうすれば成功すると思いますか? 答えは無数にある
上記のうち自分に向けたオープン・クエスチョンにより、起業の悩みを解決するという方法があります。 例えば…… 「自分が抱える起業の悩みとは何か」 「なぜ起業の悩みを抱えているのか」 「どうすれば悩みを解決できるのか」 上記のように「何を」「なぜ」「どうすれば」という問いを自分に投げかけ、一つずつ答えていくと解決する方法やアイディアを思い付いたりできます。 実はパワフルクエスチョンを更に分かりやすくする方法があります。

【起業の悩みの解決方法2】「エクスプレッシブライティング」で悩みを可視化!

エクスプレッシブライティングとは、悩みや今の気持ちを紙などに書き出す心理療法の一つ。 書く内容は何でも構いません。先述のパワフルクエスチョンの内容も含めつつ、とにかく起業やビジネスでの悩みを紙やパソコンなどに書き出して問題を可視化しましょう。 起業の悩みが目に見えるようになれば、自分の気持ちを整理しながら客観的な解決策を探れます。 エクスプレッシブライティングは、スポーツ選手のメンタルトレーニングでも取り入れられている方法です。ブログなどで自分の気持ちを素直に書いてみるのも一つの方法かもしれません。
  ★バナー(起業パック:https://www.entre-support.co.jp/keieisupport_kigyoupack.html)  

【起業の悩みの解決方法3】「マインドマップ」で悩みの整理とアイディアの創出!

前述でお伝えした悩みを書き出す作業は、マインドマップを使用してみるのもおすすめです。 マインドマップとは、達成したい、または問題となっている事柄を中心に書いて、その周辺に関連する言葉を書き出していく手法。思考の整理やアイディアの創出などで使われる有用なノート術です。 最近では紙に書かずとも、インターネットで簡単にマインドマップを作成できる無料ツールも紹介されています。 中でも「Text2MindMap」というツールは有名です。 画像引用:Text2MindMap(https://tobloef.com/text2mindmap/) 上図は一例として筆者が作成したもの。 まず左側に悩みを書きます。改行して悩みのカテゴリを書き、更に改行とTABキーでスペースを空けて悩みの詳細を書き出す。同時進行で右側の画面に自分が書いたマインドマップが自動生成されていく仕組みです。 図のとおり、悩みをとにかく可視化すれば「クラウドファンディングはどうか?」「効率化ツールを探す」といったアイディアや解決策に気付けます。

【起業の悩みの解決方法4】「リフレーミング」で問題の見方を変える!

リフレーミングとは、物事に対する見方や考え方を変える心理学的な手法。 私たちは物事に対して必ず固定の枠(フレーム)で見ています。例えば「オフィス」と調べると、Wikipediaでは以下のように記述されています。 オフィス (office) とは、事務作業を行う部屋。事務所、事務局、事務室などのこと。また、一般的に業務施設という場合もオフィスを用途とした施設・建物(ビルなど)を指すことが多い。 引用:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/オフィス) しかしオフィスという言葉は、単に「働く場所」という風にも言い換えられます。今では仕事をするオフィスは、必ずしも事務所や執務室である必要はありません。 このように元々のフレームに囚われず、言葉の意味や語源を解釈するのがリフレーミング。 起業の悩みを解決するためにも、リフレーミングを活用できます。 「取引先が見つからなくて先行きが見えない」 → 「既存の顧客に更に利益をもたらせば収益を上げられる」 「そもそも、この事業は需要が無いのでは?」 → 「この事業は利用者の発掘から始める必要があるのでは?」 「せっかくのアイディアを誰も認めてくれない」 → 「私は誰も理解できないアイディアを思い付いた」 起業の悩みを可視化するためには、エクスプレッシブライティングやマインドマップが役立ちます。 そして、問題の見方を変えることで悩みが武器になることもあります。

【起業の悩みの解決方法5】「クライテリア」で悩みを強制終了させる!

「クライテリア(Criteria)=基準」という心理学手法を使えば、悩みを整理して強制的に悩みを解決することも可能です。 悩みが必ずしも一つとは限らず、起業方法が法人なのか個人起業家なのかでも全く内容は違うでしょう。 重要な悩みもあれば軽い悩みもあり、どういう状況になれば悩みが解決できたことになるのかも分からないなんてこともあり得ます。 そこで「クライテリア」が役に立ちます。 起業の悩みを解決したい順番や重要度で書き出してみた上で 悩まされている事柄の「価値・理由」、「どういう状況になれば解決と言えるか」を考えます。 こうしたクライテリア(=基準)を作ることで、悩みを解決する道筋が見えてくるのです。 起業の悩みを解決するために、クライテリアを使った例を挙げてみます。
【1】起業後の運転資金が足りない → その事業や業務が必要な理由は?必要ない事業や業務をカットしたら運転資金は足りるか? 【2】事業がなかなか拡大しない → 事業を拡大しなければいけない理由は?事業拡大とは取引先の数か?それとも既存顧客の満足度向上か? 【3】起業にあたって家族の理解が得られない → 家族は何が嫌で反対するのか?家族に理解してもらうのに何が必要か?
このように悩みの重要度を決め、それぞれの悩みの理由や悩みがない状態を自分なりに定義します。 クライテリアという手法は、本来悩む必要がないと気付けたり混乱してしまったりした時ほど有効な手段です。

起業の悩みを相談する相手に注意!自分で解決したほうが良いことも……

起業の悩みを解決する方法をいくつかご紹介させていただきましたが、どの方法でないといけないということはありません。あなたが取り組みやすい方法で行い、効果が出るものを実践しましょう。 ただ注意しなければいけないのは、安易に「悩み解決ビジネス」に頼らないこと。悩み相談を謳ったサロンやセミナー、怪しいコンサルタントは多くあります。中には高額請求を行う詐欺業者もあるため注意しなければいけません。 創業や企業の悩み、税務や経営といった専門的な相談は商工会議所などでも可能です。また自治体によっては起業相談窓口などを開設しています。 一人で悩むのも良くありませんが、かといって相談先を探すことに注力しては本末転倒です。まずは落ち着いて自分で考えてみることから始めましょう。 ★バナー挿入(URL:https://www.entre-support.co.jp/mail)

執筆者情報

株式会社アントレサポート 鈴木■ 創立23年のレンタルオフィスの会社を経営。 バーチャルオフィス・レンタルサロンなど、さまざまな事業展開をしている。

執筆日:2020年9月2日